住宅型有料老人ホームとは?費用や入所条件をわかりやすく解説!

住宅型有料老人ホームとは、どのような特色やサービスがあるのでしょうか?老人ホームの選択肢の中で、このタイプのホームを考えている方や、ご家族の将来の生活を検討中の方のために、住宅型有料老人ホームの特徴、費用、入所条件などを明確かつわかりやすく解説します。最適なホーム選びの一助として、ぜひこの情報をご参照ください。

住宅型有料老人ホームとは?

住宅型有料老人ホームは、施設として提供されるものの、各部屋が賃貸住宅として扱われる特徴があります。このタイプの老人ホームは、在宅生活としての扱いを受けるため、居宅介護事業所のケアマネジャーがケアプランを作成し、それに基づいて各種サービスが提供されます。具体的には、介護については、生活上の身体介護や生活の援助は訪問介護や通所介護を利用したりすることになります。

住宅型有料老人ホームの費用について

住宅型有料老人ホームの費用は、大体1か月あたり15~30万円が相場とされていますが、高級な有料老人ホームであればもっと高いところもあります。入居金0円の施設もありますし、敷金礼金のような形などで一定の入居金を求める施設もあります。

毎月支払いする費用としては、介護保険サービスを利用した際の自己負担分が発生します。住宅型有料老人ホームに入居するにあたり実際にかかる具体的な費用は以下のようなものです。

  • 有料老人ホームの家賃にあたるような管理の管理費・事務費・水道光熱費
  • 食事代や洗濯代、個人的な生活費
  • 電話代や交通費、交際費や入居者自身の趣味に使う費用
  • 医療にかかる費用
  • 介護保険の居宅サービス費の1割~3割自己負担額
  • 介護保険の居宅サービスの区分支給限度額内で収まらない介護費用

利用できる介護保険の居宅サービス

住宅型有料老人ホームでは、介護保険の居宅サービスが利用できるというところがメリットです。介護付き有料老人ホームの場合には施設内で生活のほとんど全てが完結してしまうような形になっていますが、住宅型有料老人ホームの場合には外部のデイサービスや訪問介護、通所リハビリテーション、車椅子やベッドなどの福祉用具レンタルなどを利用することができます。

  • 訪問介護・訪問入浴・訪問看護・訪問リハビリ
  • デイサービス(通所介護)・デイケア(通所リハビリ)
  • 福祉用具のレンタルや特定福祉用具の購入 など

住宅型有料老人ホームと名前がついているところの多くは、居宅介護支援事業所(ケアマネの事業所)や、訪問介護事業所や通所介護を併設していて、介護についてはそちらの事業所から受けるというような形式をとっていることが多いです。

住宅型有料老人ホームの人員基準

紹介したように住宅型有料老人ホームは在宅扱いなので、イメージとしてはシェアハウスのようなものです。設備面については一定の基準はありますが、医師や介護職員、看護職員などの職員について、人員配置に強い決まりごとはありません。

介護については外部の訪問介護事業所などから各部屋に訪問して介護をするような形になっていますが、それだけだと生活が成り立たない場合や、食事の提供などに支障をきたすため住宅型有料老人ホームとしても介護職員を配置しているというのが現状です。また看護師についても、住宅型有料老人ホームに必ずいなくてはいけないという決まりはありませんが入居者の生活相談や主治医や薬局とのやり取りなど、安心して生活ができるように看護師がいるというケースもあります。

住宅型有料老人ホームと他の老人ホームの違い

老人ホームには、介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームなど、さまざまな種類が存在します。これらの施設は、提供されるサービスや料金体系が異なるため、入居を検討する際は、それぞれの特徴や違いを理解することが重要です。

例えば、介護付き有料老人ホームは、特定施設として認定を受けている施設で、施設の職員が介護サービスを提供します。一方、住宅型有料老人ホームは、そのような認定を受けていないため、施設内の職員は介護保険を利用したサービスの提供ができません。住宅型有料老人ホームと呼んでいる場合、少し施設サービスが充実している風ではありますが、サービス付き高齢者向け住宅と明確な違いというものはありません。

特別養護老人ホームと介護付き有料老人ホームは、厳密に言えば違いはあるのですが受けられるサービスとしてはほとんど同じです。特別養護老人ホームの場合には所得や資産の状況により費用の負担限度額が認められて費用を抑えられる場合があります。

 

まとめ

このように、住宅型有料老人ホームは、在宅生活を基本としながらも、老人ホームとしてのサポートを受けられる施設です。入居を検討する際は、自身のニーズや予算に合わせて、適切な施設を選ぶことが大切です。

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