小規模多機能型居宅介護とは?対象者やサービス内容をわかりやすく解説!

「小規模多機能型居宅介護」(通称:小多機・しょうたき)は高齢者の方々にとって、新しい選択肢として注目されています。このサービスは、どのような特徴を持ち、どんな方々に向いているのでしょうか。本記事では、小規模多機能型居宅介護の基本情報から対象者、提供されるサービス内容まで、わかりやすくご紹介します。老人ホームをお考えの方、新しいケアの形を知りたい方は、ぜひご一読ください。

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小規模多機能型居宅介護施設とは

小規模多機能型居宅介護施設は、介護保険の居宅サービスの一つで、通常「小規模多機能」や「小多機(しょうたき)」として知られています。このサービスは、利用者の選択に応じて、施設への通所、短期間の宿泊、または利用者の自宅への訪問を組み合わせたもので、家庭的な環境で24時間体制での日常生活の支援や機能訓練を提供します。このように生活の拠点は自宅にある形になっているため通常は老人ホームとしてではなく自宅での在宅介護で、必要に応じて通所・訪問・宿泊を行うというような扱いの名前の通り多機能な施設です。

小規模多機能型居宅介護施設の定義

小規模多機能型居宅介護について、事業の人員や設備運営に関する基準を定める厚生労働省令では以下のように定義されています。

第四章 小規模多機能型居宅介護
第一節 基本方針
第六十二条 指定地域密着型サービスに該当する小規模多機能型居宅介護(以下「指定小規模多機能型居宅介護」という。)の事業は、要介護者について、その居宅において、又はサービスの拠点に通わせ、若しくは短期間宿泊させ、当該拠点において、家庭的な環境と地域住民との交流の下で、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者がその有する能力に応じその居宅において自立した日常生活を営むことができるようにするものでなければならない。

指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準(平成十八年厚生労働省令第三十四号)

小規模多機能型居宅介護施設の人員の基準

代表者 認知症対応型サービス事業開設者研修を修了した者
管理者 認知症対応型サービス事業管理者研修を修了した常勤・専従の者
日中 通いサービス 通いの利用者3人に1人
訪問サービス 常勤換算方法で1以上(他のサテライト型事業所の利用者に対しサービスを提供することができる。)
夜間 夜勤職員
(看護師・准看護師)
時間帯を通じて1以上(宿泊利用者がいない場合、置かないことができる。)
宿直職員 時間帯を通じて1以上
看護職員 小規模多機能型居宅介護従業者のうち 1以上
介護支援専門員 介護支援専門員であって、小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修を修了した者 1以上

小規模多機能型居宅介護施設の特徴とサービス内容

小規模多機能型居宅介護施設の特徴とルール

  • 1事業所の登録定員は29名以下
  • 「通い」の利用定員は登録定員の2分の1~15名の範囲内(一定の要件を満たす場合は最大18名)
  • 「泊まり」の利用定員は通いの利用定員の3分の1~9名の範囲内

地域密着型

小規模多機能型居宅介護は、介護保険の地域密着型サービスに当たるため、施設の所在地と同じ自治体に住む人のみが原則として利用できます。

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小規模多機能型居宅介護を利用する条件

  • 要支援2・要介護1・要介護2・要介護3・要介護4・要介護5のいずれかの認定を受けていること
  • 施設がある自治体と同じ場所に住民票があること

小規模多機能型居宅介護施設の料金

小規模多機能型居宅介護施設の料金は、要介護度に応じて定額料金が設定されており、通所、宿泊、訪問を組み合わせても料金の増減は基本的にはありません。ただし、宿泊費や食事代は別途かかります。

小規模多機能型居宅介護施設のデメリット

小規模多機能型居宅介護の事業所は多くはありません。利用者にとっては非常に安心したサービスですが、施設側としてもすべての希望を叶えることは難しいのでお互いさまで必要なときに計画的に利用したり、受けられる利用者人数が決まっているので譲り合いなども必要になることもあります。小規模多機能型居宅介護を利用している場合には、その他の通所介護(デイサービス)、訪問介護などの事業所のサービスを原則受けることができません。また、ケアマネジャーも居宅介護支援事業所のケアマネージャーからバトンタッチして小規模多機能型居宅介護に所属するケアマネに変わります。

小規模多機能型居宅介護施設の利用の流れ

小規模多機能型居宅介護施設を利用する際は、直接施設に申し込むことが必要です。ケアマネジャーが施設に所属しており、居宅サービス計画(ケアプラン)を作成します。利用者にとって非常に便利なサービスです。

今、自宅で生活していてすでに担当のケアマネジャーがいる場合には、小規模多機能型居宅介護施設に入所すると利用者の担当から外れ、小規模多機能型介護のケアマネジャーが利用者の担当になります。そのため、今担当しているケアマネジャーと離れたくないということで迷う場合も出てくることもあるかもしれません。

まとめ

小規模多機能型居宅介護は、通所、宿泊、訪問の3つのサービスを組み合わせて提供する介護保険のサービスです。利用者の日常生活の支援や機能訓練を24時間体制で提供することができ、家庭的な環境でのケアが受けられるのが特徴です。利用者の選択に応じて柔軟にサービスを組み合わせることができるため、多くの高齢者やその家族から選ばれています。自宅での生活を継続する場合や、サービス付き高齢者向け住宅に小規模多機能型居宅介護が併設されている場合などもあるので、老人ホーム・介護施設検索サイトで条件で絞って検索してみましょう。

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