特別養護老人ホーム(特養)とは、どのような施設なのでしょうか?入所を検討している方や、ご家族のために情報を探している方に向けて、特養の概要、費用、入所条件などをわかりやすく解説します。老人ホーム選びの参考にしていただければ幸いです。
特別養護老人ホームなどの費用の軽減が利用できる施設、生活保護の方、認知症の方など、いろいろな条件で検索・比較できるので便利です。
特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホームは、介護保険施設の一つとして、要介護3から5の高齢者が入居できる公的な高齢者の住まいとして位置づけられています。法律的には「介護老人福祉施設」という呼び方になっています。一般的には「特養(とくよう)」として親しまれています。この施設は、社会福祉法人や地方自治体などの公共性が高い運営主体のみが運営できる特性を持っており、所得や資産の状況に応じて支払いの負担限度額の認定を利用し、費用が抑えられる介護サービスとなっています。
特別養護老人ホーム(特養)の特徴
特別養護老人ホーム(特養)では、24時間365日体制で看護や介護を受けることができます。原則として65歳以上で「要介護3」「要介護4」「要介護5」の認定を受けている利用者が入所する施設であり、他の介護施設と比較して、看取り対応(施設で最期を迎えること)が可能な点が大きな特徴です。特別養護老人ホームに介護職員や看護師などが何名必要なのかなどについての基準は厚生労働省の基準で決まっているので、気になる方は以下の記事で詳細を解説しています。
料金的な面では、民間の有料老人ホームと比較して、利用料が安いのが特徴です。一定の所得や資産がある場合には安い費用で済むという恩恵はあまり受けられませんが、所得や資産の状況により、料金の減額制度も利用できます。
特別養護老人ホーム(特養)の入所条件
特養の入所条件としては、原則として65歳以上で「要介護3」「要介護4」「要介護5」の認定を受けていることが求められます。ただし、要介護1や2の方でも、特定の症状がある場合は特例的に入所が認められることもあります。
特別養護老人ホーム(特養)の部屋の種類
従来型個室: 1部屋にベッドが1つのみの個室。トイレや浴室も部屋に完備。
多床室: 1部屋に複数のベッドが配置されている。現在は4人部屋が主流。
ユニット型個室: 1部屋にベッドは1つ。しかし、浴室・トイレなどはユニット単位で共用。
ユニット型準個室: ユニット型個室と同様の設備だが、多床室をリフォームして半個室としている。
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特別養護老人ホーム(特養)の料金について
特養では、有料老人ホームのような初期費用は発生しません。利用者が支払う月額費用は、生活費(家賃、水道代、電気代など)と介護サービス費の自己負担分を合わせた金額となります。上記のように部屋の種類により介護保険の費用が決まっており、個室の施設は料金がやや高く、多床室の施設の方が安いような設定となっています。所得に応じて市区町村の介護保険の窓口で「負担限度額認定証」を発行してもらうと、減額制度も利用できます。
まとめ
特養の費用は、施設やサービス内容、地域によって異なるため、入所を検討する際は、複数の施設の費用を比較し、自身の予算やニーズに合った施設を選ぶことが大切です。
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