軽費老人ホームとは?対象者や費用をわかりやすく解説!

軽費老人ホームとは、どのような特徴やサービスがあるのでしょうか?老人ホームの選択の中で、この選択肢を考えている方や、ご家族の将来の生活を検討中の方のために、軽費老人ホームの対象者、費用などを明確かつわかりやすく解説します。最適なホーム選びの一助として、ぜひこの情報をご参照ください。

軽費老人ホームとは

軽費老人ホームは、ケアハウスとも称され、高齢者向けの公的補助を受けることができる福祉施設です。自宅での生活が困難な高齢者や、日常生活に不安を感じる方々を対象としています。家庭環境や経済状況などの理由で自宅での生活が難しい方々が、安心して生活できる場を提供しています。

軽費老人ホームの定義

厚生労働省令で軽費老人ホームは以下のように定義されています。

第二章 基本方針
(平二二厚労令四六・章名追加)

(基本方針)

第二条 軽費老人ホームは、無料又は低額な料金で、身体機能の低下等により自立した日常生活を営むことについて不安があると認められる者であって、家族による援助を受けることが困難なものを入所させ、食事の提供、入浴等の準備、相談及び援助、社会生活上の便宜の供与その他の日常生活上必要な便宜を提供することにより、入所者が安心して生き生きと明るく生活できるようにすることを目指すものでなければならない。

2 軽費老人ホームは、入所者の意思及び人格を尊重し、常にその者の立場に立ってサービスの提供を行うように努めなければならない。

3 軽費老人ホームは、地域や家庭との結び付きを重視した運営を行い、社会福祉事業に関する熱意及び能力を有する職員による適切なサービスの提供に努めるとともに、市町村(特別区を含む。以下同じ。)、老人の福祉を増進することを目的とする事業を行う者その他の保健医療サービス又は福祉サービスを提供する者との密接な連携に努めなければならない。

4 軽費老人ホームは、入所者の人権の擁護、虐待の防止等のため、必要な体制の整備を行うとともに、その職員に対し、研修を実施する等の措置を講じなければならない。

軽費老人ホームの設備及び運営に関する基準 (平成二十年五月九日) 厚生労働省令第百七号

軽費老人ホームの種類

一般型軽費老人ホーム(一般型ケアハウス)

一般型軽費老人ホーム(一般型ケアハウス)は、身の回りのことがある程度できる人を対象とした施設で、食事や安否確認、レクリエーションなどのサービスが提供されます。しかし、24時間体制での介護は提供されていないため、介護度が重くなると住み続けることが難しくなることもあります。

介護型軽費老人ホーム(特定施設入居者生活介護)

介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設のことを介護型軽費老人ホームと呼ぶため、24時間体制で、看護師や機能訓練指導員がいるなどの基準が適用される施設になります。介護付有料老人ホームや特別養護老人ホームと似た仕組みを持っています。この施設は、要支援または要介護認定を受けている方しか原則入居できません。

軽費老人ホームの費用について

軽費老人ホームという名前から、他の老人ホームよりも格段に費用が安いという印象を持つかもしれませんが、必ずしもそうではありません。以前は社会福祉法人などが運営していたため、所得が低い人でも安心して生活できる制度がありました。しかし、現在は民間企業も参入しており、入居一時金が必要な施設も存在します。生活保護の人も入居可能な施設は多いですし、費用についてはほとんどの施設が月額費用20万円以下であるため、費用面を第一で考える時には軽費老人ホームが選択肢になるかと思います。

介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームでも、軽費老人ホームより安い費用で入所できるところもあるので、老人ホーム検索サイトで費用で条件を絞って検索してみることをおすすめします。

軽費老人ホームの申し込み方法

軽費老人ホームへの申し込みは、多くの場合、直接施設への申し込みとなります。ただし、自治体によっては役所への申し込みが必要な場合もありますので、事前に確認が必要です。まずは施設を見つけることが必要ですので検索してみましょう。

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