サニーライフは多くの高齢者にとって、快適な生活を提供する老人ホームとして知られています。しかし、退去時の費用については、入居者やその家族がどれくらいの金額を想定しているか、また、その費用に納得がいかない場合にどのような対応が取れるのか、という疑問も持たれることがあります。この記事では、サニーライフの退去時の費用の相場と、納得いかない場合の対処法について詳しく解説します。
サニーライフの特徴
サニーライフは、全施設で入居金が無料となっており、少ない負担で安心して老後生活を送ることができるようサポートしています。全施設に看護師が配置され、生活全般にわたるチェック、毎日のバイタルチェック、細やかな服薬管理などを行っています。これにより、利用者の健康状態を常に把握し、安心・安全な医療体制を提供しています。また、近隣の医療機関と協力し、訪問診療や緊急時の対応など、365日の連携体制を構築しています。また、施設は充実した建物と設備で、利用者が安心して快適な生活を送れるよう配慮されています。
サニーライフの入居費用・月額費用
サニーライフは低価格が特徴で、月額料金は約16万円からとなっています。地価や物価が高い都心部でも、月額料金は約25万円くらいまでと現実的な設定となっています。
管理費:共用施設の維持に関わる管理費、事務費、管理部門にかかる人件費など。
食費:1日3食の定食方式。
家賃相当額(非課税):有料老人ホームの整備に要した費用、修繕費、管理事務費、賃借料など。
その他料金:上記に加えて、介護保険の利用料の自己負担分が含まれます。
老人ホーム退去時の原状回復費用
老人ホームを退去する際には、原状回復のための費用が必要となる場合があります。これは、通常の賃貸物件と同様に、老人ホームでも退去時に部屋の設備や壁、床、備品などに損害を与えた場合には、原状回復費用を支払う必要があるケースが存在します。
原状回復費用とは
簡単に言うと、原状回復費用は「物件を借りたときの状態に戻すための費用」のことを指します。
原状回復費用とは、賃貸物件などを借りた際に、退去するときにかかる費用のことを指します。具体的には、入居時の状態に戻すための修繕や清掃の費用のことを言います。例えば、アパートやマンションを借りて住んでいた場合、壁に穴を開けたり、床に大きな傷をつけたりした場合、それを修復するための費用が必要になります。このような修復費用を「原状回復費用」と呼びます。
ただし、長い間住んでいたことで自然に生じる小さな傷や汚れ、経年劣化などは、原状回復の対象外とされることが多いです。これは、通常の使用範囲内での劣化とみなされるためです。
入居一時金がないので、返還は基本的にはない
有料老人ホームには「入居一時金」という費用が存在し、これは入居時に一括で支払うものがありますが、サニーライフにはそもそも入居一時金がないという料金プランになっています。
入居一時金がある老人ホームの場合には、入居した期間の分以外の部分は退去時に返還されることが期待されますが、そのようなこともサニーライフの場合には原則ありません。
退去費用ひとくくりにする場合には以下のような費用も考慮して
退去費用をと言うと、手切れ金のような感じで何か請求されるのではないかというようなイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、基本的にはそのような形はありません。もちろん心配な場合には契約をする際に退去費用について十分にご確認ください。
意外と忘れがちなのが施設に支払う退去費用だけではなくその他の退去時にかかる費用があるということです。
病院に入院するために退去となった場合
病院に入院するために退去となる場合には、状態が急変して救急車で運ばれてそのまま病院に入院というケースもありますし、徐々に状態が悪化して医療的な処置が必要になり、施設で介護を受けながらの生活が困難になって退去となる場合があります。医療的な処置が必要な状態での退去の場合には場合によっては民間の救急車や福祉車両を手配して移動する形になります。
特別養護老人ホームなどの別の施設に移動するため退去となる場合
他の老人ホームなどに引っ越しをする場合には、一般人が家を引っ越す時のように引っ越し費用がかかります。この際に新しく入居する施設に入居一時金や敷金礼金、費用の前払いなどがある場合には発生する可能性があります。
ご逝去し退去となる場合
ご逝去し退去となる場合、介護保険の介護報酬として看取りの加算が追加となる場合があります。これは介護施設側も看取りのケアという重責を担うため、介護報酬で設定されているものです。介護保険の範囲なので自己負担は1割から3割ですが少し費用が高くなる場合があります。またご逝去となる場合にはご遺体を運び出す手配や、葬儀の準備など費用が発生します。
退去費用は基本的には原状回復費用
ここまでご紹介したようにサニーライフを退去する場合には付帯してかかる費用はいろいろありますが、退去費用としてかかるのは基本的には現状回復費用です。要介護状態の人が住む施設なので、
- 壁を汚してしまった
- トイレを破壊してしまった
- カーテンレールが壊れてしまった
- 尿や便の匂いが強すぎて次の人が住める状況にない
- ドアを壊してしまった
このような事例が存在します。このような場合には現状不回復の費用がかかります。
退去時の費用について心配なことがある場合には、施設長や相談員などに今まで退去時に退去費用でどんな事例があったかどれぐらいかかったかということを確認しておくことをおすすめします。
退去費用に納得がいかない場合
退去時の費用に納得がいかない場合、「この壁の汚れは経年劣化ではないか」「これくらいの傷は仕方ないのではないか」「もともと壊れやすい設計だったのではないか」など、個々に相談することになりますが、一般的な賃貸住宅でも経年劣化なのか現状回復として認められるような範囲なのかというところは双方迷う部分です。老人ホーム側としても介護の事業をやっている以上を、ある程度は仕方ないという気持ちもありますが、修繕費で莫大な費用がかかるとなると入居者に負担してもらうしかないというのがやはり現実的なところです。
入居していた年数などでも変わってきますので、この部分は相談するしかないと思います。
退去費用でトラブルを起こさないための対策
まず入居するときには入居費用や月額費用の相談が中心になってしまうと思いますが、退去時にかかる費用についても説明を受けるようにしましょう。実際に老人ホームに入居することが決まった時には重要事項説明書でもざっくり書かれていますので、気になる場合には具体的にはこういう場合どうなるのかというところまで確認をしておきましょう。
退去費用に関するトラブルをが少しでも減らせるように、入居者や入居者の家族としてできる対策としては、入居する前に部屋の写真を撮っておいたり、あらかじめ傷や汚れがあるところは老人ホームの職員立会いのもと汚れや設備不良の箇所を一緒に確認し写真などに残しておくことをおすすめします。
費用についてしっかりと説明できるかという点も老人ホームを選ぶ時の重要なポイントになりますので、老人ホーム検索サイトで色々な施設を調べて比較してみることをおすすめします。